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Archive for the ‘精神’ Category

信ずることと考えること:小林秀雄講演

5月 9th, 2008

はい。最近経済思想について勉強しております。

その中で故小林秀雄の講演を聞いて思うところがあったのでレビュー。「若いっていいな」系ですw

信ずることと考えること―講義・質疑応答 (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 2巻)
小林 秀雄
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5 ドグマの中にいるものは、ドグマを知ることはない・・
5 現代日本人の論語
5 賢人の講話、感動します
5 面白いですよ。

信じるってことは責任をとることです 僕は間違って信じるかもしれませんよ 万人のごとく考えないんだからね僕は 僕流に考えるんですから勿論僕は間違います でも責任はとります それが信ずることなんです だから信ずるという力を失うと、人間は責任をとらなくなるんです

 そうすると人間は、集団的になるんです 会がほしくなるんです 自分でペンを操ることが、信じられなくなるからペンクラブがほしくなるんです ペンクラブは、自分流に信じることはできないです クラブ流に信じるんです んなこたないですよ クラブ流に信ずるからイデオロギーってもんがあるんじゃないか そうだろ?自分流に信じないからイデオロギーってもんが幅をきかせるんです だからイデオロギーは匿名ですよ常に 責任をとりませんよ

» 信ずることと考えること-小林秀雄 – MP3 Music Streams on IMEEM

私の解釈としては、「日本人は集団になりたがる。そして自分の言論に責任を持たなくなる。私は自分で考える。そして責任も取る。」ということです。

この思想は、特に現代の日本においては非常に重要だと思うのです。
先ほどはてぶで読んだ、【正論】慶応大学教授・阿川尚之 「マスコミの常識」は非常識 による、マスコミの非常識的な取材・報道活動にもつながるのではないかと。
これも個ではなく、集団に属す事で、一種の責任転嫁が起きていると考えます。いわゆる集団真理。

また、小林秀雄はインテリ:知識人を痛烈に批判しています。公園の中でおもしろい言い回しで、

「科学は精神を狭めることで発達したんですよ。行動は発達したが人間の精神は荒廃に瀕している。ノイローゼ患者はいっぱいいる。まあ、ノイローゼというレッテルを貼れば不思議がない。現在の知識人は、自分の意識ってものに非常に傲慢。近頃の研究によるとね、ちょっと違ったノイローゼらしいよって言う。話がそれで終わっちゃう。」

ようは、物事の本質ではなく、知識から引っ張ってきたことをひけらかすようになっていると。科学の奴隷になって、精神は全く発達していない、と。

でもこういう人、今の時代でも多いですよね(自分含めてかもしれない)。就活においても有名企業ばかり受ける人もこのような類なのではないでしょうか。自分で考えることを止めて、集団が選んだ企業を選択する。そうすれば自分自身は間違いが無いし、責任も無い(気がする)。

————
さて、このような現状で、私は何をすべきか。やはり、今の日本では精神の成長が必要だと考えます。
では具体的に何かというと、私の結論としては、新たな経済思想を確立することにあると考えました。

今日の日本は有力な宗教も思想も存在せず、ある意味個々人で異なってくる「常識」というものを中心に倫理観が成り立っているように思えますが、ただそれはあまりにも曖昧で、かつ常に変化していくものです。
そんな日本人としての軸がないまま、アメリカの経済思想、近代資本主義を無批判に取り込むことで今大きなひずみが生じ始めているのではないかと思うのです。

そのために日本人に見合った、共通の価値観というものを流し込む必要があるのではないか、と。
もちろん価値観を押し付けるのではいけなくて、我々が必要だと思い、気持ちよく吸収することの出来る共通経済思想というものがあったら、結構多くの問題が解決するのではなかろうか。

そういう意味で宗教というものがどのように発達、普及していったかが参考になります。
そこで下記の文献は非常にオススメです。後日レビュー。読み物としても面白いですよ。

キーワード
○日本人は労働そのものを悟りのための修行と捉えている。

宗教の経済思想 (光文社新書)
保坂 俊司
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4 日本の経済とおまけに政治まで判ってくる
4 ホームアローン(映画)の別の面が見える

8maki proposal, 哲学, 宗教, 精神 ,

電○のコピーライターの方と会った

10月 19th, 2007

先日、ある方の紹介で電○のコピーライターの方とお会いしました。

まあ、面白い方で、芸術家の素養とビジネスマンの素養を両方兼ね備えた方でした。
以下、ご本人が特定できない程度に、ポイントをまとめてみました。

引用以外は全て私の考えです。

電○は実はふところが深かった

面接でかわいげがないね、と言われて「別にかわいげのあることをしゃべりにきたんじゃないですけど。」とキれて面接官と喧嘩してしまった。けれどもちゃんと次の選考に進み、入社することができた。なんて懐の深い会社なんだと思った。

ちゃんと見てる人は見ているんですね。
受ける前はお高くとまったいけすかない企業、というイメージだったのに入ってみたら全然違って、懐の深い人が多いと。
筋が通っていればちゃんと聞いてくれる人がいる企業は魅力的です。

コピーライターという職

常に考えることだよ。一日一回は何か疑問を持って絶対に解決しようとする。例えば、バーで「あちらの人へ」って本当にやる人はいるのだろうか?とか(笑。実際にバーに行って試したりしてみたw他にも、自分は何て呼ばれたいのだろう?とか。こういう考えることが大事。

これは全ての職業にいえることだと思うのですが、観点が面白いですね。
完全に人に関連するところですよね。
さすが、広告代理店の方と言いますか、人に対して何か影響のある言葉を考える人独自の視点っぽくて新鮮でした。
コンサルでは、常に目に見える店の売り上げUPの方法を考えてたりする、というのは良く聞くのですが、こういう観点から思考を進めるのもいいですね。
その方は話してるときでも我々含め、店内のほかの人も知らないうちに観察されているようでした。

芸術とコピーライト

私が「芸術って存在そのものには意味がない。でもこれだけ歴史があり人々を魅了している。今後はものづくりなどシステマチックな部分にも芸術のように無条件に人を感動させる要素が必要ではないか?」と言ったら、このようにおっしゃっていただきました。

青臭くていいね。たしかにそういうのも必要かもしれない。
ただ、やはりシステムと芸術は隔たりがあると思っていて、芸術は自分の表現を妥協することなく完全な形で生み出さなければならない。そこに見る人の思考の余地ってないんだよね。作者が表現したことをそのまま味わう。
でもコピーライトをはじめ、ビジネスが関わってくると自分のためというよりかは、人のためにやることが大半で、そこには自分の完全なる表現っていうのは入れることができない。だけれども、俺が考えるコピーライトでは、読む人に色々な考えを呼び起こし、その商品に対するイメージや考えに何か変化を与えることができたらいいと思っている。
それに芸術家って基本的に金持ちだからね。思考に余裕がないといい芸術なんて生まれないでしょ?そういう点でシステムの人は仕事で余裕が無いことが多いからクライアントにいいものを出せばよくて、それ以上の考えは難しいかもね。

なるほど。たしかにその通りで、初めて生粋の芸術家の視点に立った方の意見を聞いた気がしました。
私は芸術をなめていたのかもしれません。
もっとビジネスよりにできるのではないかと。とは言え、その可能性を全否定するのもいけないことなので、これからは新しい目で芸術とつきあっていきたいですね。

飲み会やらコネ入社について

今回は、広告代理店希望の友人を誘ってOB訪問としても赴いたのですが、○通の社内に関して。

飲み会は大丈夫?結構、激しいよ(笑。上司の靴に酒つがれて飲まされるから(笑。でもそれ自体はいいかどうかわからんけど、人を楽しませる、という精神は広告代理店には必須だよね。サービス精神。
あと、コネ入社うんぬんって話は結構あるけど、コネ入社の人って実はすごいんだ。何々社長の娘って小さい頃から色々な社長やお偉いさんと会い、既に見る世界が違っていて、交渉術も培っていたりする。それって「起業して交渉術を培いました!」と言っているのと同じで、広告代理店には必要。無下に「コネ入社だから」って人やその体質を批判するのはおかしいよね。

飲み会の激しさは入ってみないと分からんっていうのもありますが、コネ入社に対するイメージが一新しました。
実際コネ入社の人会ったわけでもないのに、コネを完全否定っていうのはいかんかったかもしれません。
知らず知らずのうちに出るくいは・・・的な発想になっていたのかも。
まあ中には本とだめな人もいるかもしれませんが。

以上、基本的におもしろくて、頭も良い方だったので賛美の文章になっているかもしれませんが、でも純粋に私が感じたことをまとめてみました。

しかし、こういった面白い人にどんどん会えるっていうのは学生の特権かも知れませんf^^;

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松本人志と茂木健一郎の対談をピックアップ

6月 5th, 2007

via Brutus

またもやBrutusから。

脳科学者で有名な茂木健一郎が松本人志と対談をしています。その中からおもしろい!なるほど、と思ったところをピックアップ。

mmtaidan.jpg

口に出した時が2回目なのかな

意外と僕の作るものって2回目、3回目の方が面白かったりするんですよね。

おそらく僕の中では、脳に出て来たときが時が1回目、口に出した時が2回目なので、僕の中では2回目なんですかね。

すごく面白い表現。その場で思いついたことでも言ってるときには2回目、ということだそうです。茂木さんの言うように普通の人は、しゃべっているときに自分が思っていることを実感するわけですが、まっちゃんにはそれは無いとのこと。
これが天才の要素なのかはわかりませんが、そういう発想っておもしろいですよね。僕らはコードを書いて実際に動かしてみて初めてこんな感じか、と実感しますが、天才プログラマーと呼ばれる方が、頭で仕様を考えたあとは手が勝手にコーディングしてくれる、と表現しているのを聞いたことがあります。

僕らの仕事ってもう頂上からはじまってるんですよ

スポーツ選手は階段を上がっていくような感じやと思うんですね。でもね、僕らの仕事は違うような気がするんですよ。実はもう頂上から始まってるんですよね。僕らの仕事って頂上に旗は立ててるんですよ、それで後は頂上に旗立てたってことをみんなにいかに分かってもらうかっていうだけの。

なるほど!と思いました。このくだりは小学生のときの話題から繋がるのですが、まっちゃんは一部の男子にはすごくウケてたけど人気者ではなかった、とのこと。その話を聞いて茂木さんが、世の中で有名になる人って、有名になるはるか前に何かスゴイものがあるんですよ、と付け加えています。
つまり、芸の原点はもう出来上がっていて、いかにそれを知らせるか。これってWEBの世界も一緒ですよね。ブログでもすげー面白いことかいてても全然広まってなかったり。ただ、知らせる方法・マーケティング力というものは成長と共に身につくものなのかもしれません。

ほんとに怒りで90%くらい成り立ってる感じがしますね

松本さんの笑いの背後にあるのは、実は怒りなんですかね?

怒りです。ほんとに怒りで90%くらい成り立ってる感じがしますね。

この対談では終始、まっちゃんの”怒り”についてスポットが当てられています。ただ、怒っているだけなのにそれが笑いになる、おもしろいねー、と。このことを茂木さんは古代ギリシャのミダス王になぞらえて、触れるものが全て笑い(黄金)になる、と表現しています。
最近思うことに、面白い人って何にでも関係性を見出す、好奇心を抱かせるんですよね。建築設計から浴衣の発想を得たり、音楽から粘土のデザインを考えたり。全ての物事を結びつけて考えられるようになれたら、無敵な気がするのです。

それしかできない人が本物

脳の仕組みから言うと、それをやらないとその人は生きていけないっていうような人が、だいたい本物になるんですよね。

これは茂木さんの発言ですが、たしかにまっちゃんから笑いを取るとどうなることやらwこれも先ほどの話と関係があると気がして、色々なことに好奇心を持つことができるけれども、中途半端にマルチタスクするのではなく、自分の一番本気のところにその力を注げられるようにならなければならない。だから下手に資格だなんだ、って言う人よりかは山に篭ったりしてる人のほうが本物になる気がしますわ(勝手な発想・解釈ですみません)。

と、久々に長文です。
これを読んで松本人志スゲー!とはすぐには思いませんが、普通と違うな、へんな奴だな、と思わせてくれる。そして色々発想を掻き立ててくれる。僕はそんな人間になれたらいいなと思っています。

※むしろ「松本人志さん、ひとつだけ、質問に答えてもらっていいですか?」のコーナーで松本氏のスゴさとやらを感じさせれました。そのことについてはまた今度に。
是非今月のBrutus、買ってみてください。見せ方がうまいです。いやはや。

BRUTUS (ブルータス) 2007年 6/15号 [雑誌]
マガジンハウス (2007/06/01)

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自分のタイプって日本では何%なんだろ

5月 15th, 2007

egogram.jpg会社の人が「Human Player」なるものを購入したそうで。

興味があったのでHPを見てみたら、、、結構ツボかもw

なんかたまごっちの自分版、自分のコピーを作っていろいろ生活させるという携帯ゲームのようです。

まあそれはそれでおもしろそうですが、サブコンテンツに「人間研究所」なるものがあったのでtry。

50問の簡単な質問に答えていくと、自分のタイプを当ててくれる、よくあるタイプの性格診断ですが、おもしろいのが

日本人全体でこのタイプは何%か表示してくる

ところ。

今までの性格診断では、自分の周りでは同じような結果の人がばかりになって、なーんだ、結局皆同じじゃねえか、とおもしろみに欠けていた感を受けましたが、こうしてどれだけ希少なのか、はたまた多い人種なのかわかるのがいいですね。

この性格診断、エゴグラムというものを採用しているようです。こう見ると信頼性が高そうですね。

「エゴグラム」は、アメリカの心理学者J.M.デュセイが開発した性格分析法で、世界中で広範囲な分野に用いられ高い評価を得ている心理学手法です。
人間研究所では、50個の質問からこのグラフを作り、グラフの形状から、人間の性格を22タイプに分類する「究極性格診断」を、福島寛氏と共同で開発。6000人に実験を行い、この方法に90%以上の的中率があることを証明しました。

ちなみに私はサイトにもある現在日本人に多いタイプランキング

17位 E.クールでキツイ「やり手」タイプ 1.7%

でしたw
せっかくなので、追記の方でこの結果を晒しておきますね。結構当たってる?のか?

» 究極性格診断WEB 人間研究所

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なぜマイナスかけるマイナスはプラスになるのか

6月 27th, 2006

ちょっと論理を思考する上でわかりやすい&おもしろいと感じたことを書きたくなった。
知ってる人は知ってるかも。

なぜマイナス×マイナス=プラスになるのか。。。

論ずる上での条件は以下の三つ。
・どの数を0にかけてもその結果は0になる(n×0=0)
・分配法則((A+B)×C=A×C+B×C)
・1にどの数をかけても結果はかけた値と等しくなる(n×1=n)

ちなみにこの記号∵は「なぜならば」という意味。

まず
   1-1=0
これは自明。1から1を引くと0になるのは明らか。
次に両辺に-1をかける。
   ⇔(-1)×(1-1)=(-1)×0
両辺に同じ操作を加えてもイコール関係は崩れない。
さらに、どの数を0にかけてもその結果は0になるので、
   ⇔(-1)×(1-1)=0 (∵(-1)×0=0)
分配法則により
   ⇔(-1)×1+(-1)×(-1)=0
1にどの数をかけても結果はかけた値と等しくなるので
   ⇔-1+(-1)×(-1)=0 (∵(-1)×1=-1)
そして両辺に1を足すと
   ⇔1-1+(-1)×(-1)=1
   ⇔(-1)×(-1)=1
よって題意は示された。

まとめる。

 1-1=0
⇔(-1)×(1-1)=(-1)×0
⇔(-1)×(1-1)=0
⇔(-1)×1+(-1)×(-1)=0
⇔-1+(-1)×(-1)=0
⇔1-1+(-1)×(-1)=1
⇔(-1)×(-1)=1

と、すごい理系っぽい。
昔誰かに教わった気がするのだ。駿台の山爺だっけか。

まあタイトルは哲学めいたものであるが、そこから倫理学とかに持っていくわけでもない、ただの数学記事でした。

これを元に「なぜ人を殺してはいけないか?」の論理的証明も考えてみるのもまた一興。

8maki proposal, 精神