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Archive for 11月, 2009

アイディアの発想法とData Visualizationは同じ構造なのではないか?

11月 30th, 2009

(Data Visualization is the same as how to organize ideas [en])

先日、元サイボウズでアメリカでLUNARRを立ち上げられた高須賀さんにお会いしました。そこで、最近研究している Data Visualization について発想が沸いたので書き残します。各データの種類(スキーマ)から自動で適切な Visualization 方法を選択して表現する、という研究です。

高須賀さんのお話

「アイディアをひねり出すとき、いきなりすごいアイディアを考えるよりも、切り口を見つけてそこから発展させた方がいい。アイディアと切り口のバランスが取れた位置が一番エネルギーがある。」ものすごく簡単にまとめるとこういうお話でした。

つまり、ものごとを構造化してとらえ、ツールを使って着想を得た方がアイディアを出しやすい、ということ。

例: 新しいレーザーを考える。レーザーは点であり直進する。点の反対は面で、直進の反対は曲がる。これらを2次元グラフにプロットし、各象限に何が当てはまるか頭をひねる。面・曲がるという象限、つまりどこにおいても光を反射させ、面に映し出すという切り口から、スクリーンの前に置かなくてもよいプロジェクターというアイディアが生まれた。

このとき、切り口からアイディアをひねるために用いたツールが、高須賀さん曰く2×2というもの。要は2軸ある2次元グラフで昔私もマトリックスとも呼んでいました。構造化してアイディアを得る・まとめる方法は以下の高須賀さんの記事が分かりやすいです。

» 事業を考える切り口 – Toru Takasuka の起業・経営ブログ

» 新しい concept のはじまり – Toru Takasuka の起業・経営ブログ

松岡正剛の編集学校で教える編集術

こういった発想の訓練、実は以前にも受けたことがありました。松岡正剛の編集学校で体験授業です。

割と戦略コンサルのケーススタディ訓練に似ているのですが、MECEに限らず、もっと自由に発想する、ということが目的で楽しかったのを覚えています。そこでいただいたパンフレットに、6個のツールが載っていました。

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1. Combination (一種合成型)
2つのものを合成して新しいアイディアを生み出す。

2. Triple Jump (三間連結型)
ホップ・ステップ・ジャンプ型で発想を展開。大・中・小や過去・現在・未来などの切り口もあり。

3. Branching (二点分岐型)
一つのものを2つに展開。この例ではブランドを切り口に展開した。

4. Trinity (三位一体型)
三位一体型、3点セットで考える発想パターン。3Cなどが代表例かも。

5.1 All Around (二軸四方型1)
Branching型の枝が2つ増えて、四方へと分岐する発想法。

5.2 2×2 (二軸四方型2)
2軸を決めてそれぞれのマスに何が入るか考える。マトリックス型。

※英語は勝手に私が変換したものです。

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Data Visualizationとの関係

さて、本題ですが、切り口をツールにあてはめアイディアを得るという発想法と、Data Visualization は、頭の中では同じ構造で処理しているのではないか?というのが今回のパラダイム・シフトでした。

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どちらも「分かりやすく考える」「分かりやすく表現する」ということで、頭の使い方が非常によく似ているような気がします。Data Visualization というと Computer Science チックですが、何か考えを図にまとめるときのことを考えると分かりやすくて、まず扱う対象があって、それを一つの側面で切ったデータ群があり、それをどう Visualize するか?というのは、高須賀さんのおっしゃる構造的な思考と同じプロセスを踏むのではないでしょうか。

普通 Data Visualization を調べる場合、どういった Visualization があるのか、どうプログラミングで表現するのか、といったことに目が行きがちになります。オライリー本の”Visualizing Data“もアルゴリズム中心の本でした。

そこを、扱うデータから Visualization を発想するというパラダイムに変換することで、おもしろい表現ができるだけでなく、説得力のある Data Visualization 手法を考案できる気がしました。

参考までに、こちらの図↓は様々なチャートを目的別に一覧表示しています。チートシートとして使うと便利かも。

» Chart Suggestions – A Thought Starter

p.s.

オフィスにお邪魔した際、VentureBEATの勝屋さんもいらっしゃいました。Blogに写真を載せてさらにリンクまで張っていただきました。ありがとうございました!最強のコネクターと言われるだけのことあって、超人懐っこいでしたw

» 人のつながりは無限(∞)につながる – 勝屋久の日々是々

  • Ben Fry, 増井 俊之 (監訳), 加藤 慶彦
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MicrosoftのChromeOSとは別のベクトルのウェブブラウズ体験「Pivot」

11月 20th, 2009

logo-pivot先程、こんなニュース記事を見つけました。巷ではChromeOSのリリースで賑わっていますが、Microsoftも隠れてこんなものをリリースしていたようです。

» マイクロソフトによるウェブ閲覧の新しい実験「Pivot」

 

「ウェブをばらばらのページの集まりとしてではなく、“くもの巣ようなウェブ”として閲覧する方法だ」というコンセプトのようですが、下記のムービーを見る限り、この3つ↓の部分が特徴的な、半ブラウザ・半検索エンジンみたいなアプリケーションという印象です。

  • 検索itemをグループ化(Collections)して、属性で絞り込んだり、ソートできたりするファセット検索
  • ローカル・Webの境なく、透過的に検索itemを扱える(File、Webページ、画像、、、)
  • リッチなVisualization

» Learn More about Pivot | Microsoft Pivot

個人的に2:30くらいの部分で出てくる”Wikipdeia Collections”がツボりました。便利かどうかは使ってみないとわからないですが、こうやってWebを整理して閲覧する方向性は面白いと思います。

そこでグループ化が肝となってくるようですが、Pivotではそれを”Collections”と評していて、3つのタイプに分けてitemグループを扱っているようです。数学の集合に近いイメージ。

  • Simple Collections
  • Linked Collections
  • Dynamic Collections

pivot-collections

まあ、Windows Vista以上、.NET Framework 3.5、IE8がないと動かない点は、なんというか”Microsoft”っぽいですが。。。

ただ、HTML5も本格的に流行り出していますし、今後もブラウザとWebアプリケーションの境が曖昧なコンセプトが出てきそうで、中々おもしろい領域だと思います。ちなみに、近々2つのHTML5関連のイベントに参加予定です。

» HTML5 Tech Talk on November 2009

» HTML5 のご紹介@Opera

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